浮世絵

ジヴェルニーにあったモネのすべての作品は現在マルモッタン美術館に移されたので、美術愛好家の皆さんはモネの浮世絵コレクションを楽しむ幸運に恵まれています。

展示作品211点のうち、クロード・モネのコレクションは喜多川歌麿(1753~1806)の作品46点、葛飾北斎(1760~1849)の作品23点、歌川広重(1797~1858)の作品48点、合計117点を数え、これに加えて非公開の32点があります。

モネの日本に対する情熱から、彼がジヴェルニーに作り出したまったく独特の世界に、思いもよらない方法で日本らしさを持ち込むこととなります。 庭の中に刻まれた日本芸術の香りは、彼が池を整備して素晴らしい「水の庭」に作り変える作業の中に感じられます(植わっている植物、睡蓮の花など)。 そして、花いっぱいのこの池にかかる橋は浮世絵によく見られる橋を思わせます。この橋は、モネが浮世絵師らと同じ世界観をいかに共有し、「浮世」の世界にどれだけ親しんでいたかを表現しているのです。

これらの浮世絵を、モネはじっくりと見つめ、歌麿が描いた女性の顔を眺めれば眺めるほど、ジヴェルニーの自宅の壁に貼っていた素晴らしいコレクションを集めるほどに愛したのです。ジヴェルニーの画家は北斎、広重、歌麿らの特異な作品に囲まれて暮らすことを選んだのです。庭から室内にかけて、モネはノルマンディにいながら「日本に住んで」いたのです! 日の出を描いた印象画家のモネは一度も日出づる国日本を見ることはありませんでしたが、彼のもとを訪れては彼の友人となる画商や収集家など日本人を積極的にもてなしました。そして彼らとの手紙や浮世絵のやり取りが続き、彼が愛したコレクションがさらに広がり、今もジヴェルニーに保管されており、訪れる見学者たちを喜ばせているのです。

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